日本の高齢者社会と老人ホーム

日本は世界有数の高齢者社会を目前に控えた国です。
平均寿命が延びる、出生率が低下する、という状態が続いているので当然世の中は高齢者が多くなります。
もっとも以前に比べると高齢者という言葉の意味もずいぶん変わってきており、60歳の還暦という節目を迎えてもまだまだ現役として社会に参加している人も少なくありませんし、筆者の目から見ても60歳になったからと言って老人になった、というようには見えなくなりました。
2007年12月、日本中を沸かせた野球の北京オリンピック最終予選で日本チームの指揮を執った星野監督はちょうど60歳ですが、闘志をむき出しにして若い選手と一緒になって戦う姿は老人というイメージとは程遠いものでした。
高齢者のイメージが変わる中、高齢者と関係の深い老人ホームもずいぶん様変わりしました。
老人ホームというと、従来は家族が世話をしてくれない人や身寄りが無い人が行くところというイメージがありました。
つまり言葉は悪いですが現代版の姥捨て山というわけです。
そのため老人ホームに入居するというと、どこかコソコソするというか人知れずというのがほとんどでした。
これが現在では大きく変わりつつあります。
まず挙げられるのは老人ホームの近代化やサービスの充実化です。
今や老人ホームというのは老人が進んで入居して子供や家族の世話になることなく自分の余生を謳歌するための場所という認識になっています。
元々老人ホームとは家族など身内の人が面倒を見れないという状況になって初めて検討されるものでしたが、現在では健康でぴんぴんしている人も進んで老人ホームを検討する時代です。
もちろん老人ホームが充実してきたという事情もあるでしょうが、それともうひとつ大きな理由があります。
それは高齢者自身が身内の世話になることを好まない傾向があるからです。
自分の余生は自分の好きなようにしたい、というわけで気を遣いながら自宅に暮らすよりはお金で割り切って有料老人ホームに入居したほうが気兼ねなしに生活できるので好ましいというわけです。
以前と違って高齢者が元気になった現在、この高齢者の気持ちは理解できるような気がします。

借金をする人の中にも身内に頭を下げて借りるよりは金利をちゃんと支払って金融機関から借りるほうが誰にも気を遣わなくて良いのでそっちを選択するという人が居ますが、こん考え方に似ていると思います。
ホテル並みのサービスをセールスポイントにしている有料老人ホームの広告を目にすることも多くなったことを見ても、老人ホームは「入らざるを得ない」ところから「入りたい」ところに変わったことが窺えます。

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